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貞操帯 (アイヌ)[ていそうたい]
貞操帯 (アイヌ)の項では、かつてアイヌの成人女性が下腹部に装着していたひも状の装身具、あるいはお守りについて解説する。 ==概要== アイヌ語ではポンクッ(小さな帯)、ウプソルクッ(肌帯)、ラウンクッ(懐帯)などと呼ばれる(クッは帯の意)〔『歴史と民俗 アイヌ』P.100-102〕。イラクサやツルウメモドキの樹皮を雪の上に晒して取った繊維で編んだ紐で、端が3~8本の房状に分かれており、房の先には黒い布片を下げる場合もある。初潮を迎えた女性、あるいは結婚を控えた女性は一人前の女になった印としてこの貞操帯を腰の周りに締める。この貞操帯を常に締めることで貞淑な女との証しが立ち、同時に神々の加護を得られるとされた〔『歴史と民俗 アイヌ』P.100-102〕〔『アイヌの婚姻』P.17-32〕。形状は締め方はその女性が属する女系によって千差万別である。そのためアイヌの貞操帯は、女系の家紋としての意味合いも果たす。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「貞操帯 (アイヌ)」の詳細全文を読む
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